6 憧れの大物が行き交うダイナミックなパス(水路)を目指せ! 小さな島が真珠のように連なり環礁になった ツアモツ諸島は、世界中からダイバーが集まるダ イビングエリア。山がそびえるソシエテ諸島と異 なり、サンゴでできた島々は起伏が少なく、島の 周囲は美しいサンゴ礁に彩られている。クリアブ ルーの海は大物遭遇率が高いことで知られ、特 に環礁の切れ目にできたパス(水路)は、大型 回遊魚や群れの通り道。流れにのって泳ぐドリフ トスタイルで、サメやマンタ、ときにはイルカやバ ン。この時期に見られるマダラトビエイの大編隊 もランギロアの名物だ。 もっとゆったり過ごしたいなら、同じツアモツ 諸島にあるティケハウ環礁とファカラバ環礁がお すすめ。どちらも小さな島の素朴なリゾートやペ ンションに滞在して、朝から晩までたっぷり海を 満喫できる。群れや大物狙いのパスダイビング をメインに、色とりどりのサンゴが広がる環礁内 のスポットも楽しませてくれる。 ショウカジキが見られることも。 点在する美しい環礁のなかで、古くからダイ バーに親しまれているのがランギロア環礁。栄 養豊富な海は多くの生物を育み、マンタやハン マーヘッドといった人気の大物も常連。外洋は水 深 1200 mのドロップオフで、深みから湧き上が る海水によって抜群の透明度を誇っている。透 明度が上がる11~2 月ごろは60 m以上抜ける こともあり、最もダイビングが盛り上がるシーズ 穏やかな陸上風景とは異なるビビッドな水中世界が広がる 6月のランギロアはサメの求愛・交尾シーズン パスでは野生のバンドウイルカに会えることも 高確率でマンタに遭遇できる贅沢なスポットも ©Junji Takasago
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